‘趣味’ カテゴリーのアーカイブ

トースターの修理

2015 年 4 月 4 日 土曜日
我が家のトースターがどうも調子が悪い。
トースターはUSAサンビーム社製でスクリーンセーバーで羽根が生えた空飛ぶトースターのモデルになったタイプ。
FlyingToaster
我が家に来てからかれこれ15年。殆ど毎日美味しいトーストを焼いてくれていた。
上にパンを入れる長方形の穴があり、そこに食パンを入れると、そろそろと沈んでいき、焼けたらまたそろそろとトーストが持ち上がってくる。
最初にこの動きを見たのは20年ほど前の大阪”吉田バー”、おつまみにオイルサーディンのトーストを頼むと、このトースターでこんがり焼いたトーストにバターを塗り、オイルサーディンを乗せただけ。でもこれが美味しいのと、トースターの動きが楽しい。
愛用のトースター

愛用のトースター

すでに製造中止になっていたようで、その後オークションでデッドストックを見つけて購入したのが15年ほど前でした。
ヒータが強力で,パンに近いため,表面はこんがりでも中はふっくら。美味しいトーストが焼けます。
ところが、ここ1年ほどはパンを入れても中々沈まず、これがまたうまく沈むときとそうでないときがあって、余計イライラ。最近は90%沈まない。
買い換えるにも,ディスコンで販売しておらず、ダメ元で修理してみることにしました。
内部はいまどき珍しい完全な機械式で1ミリ程のプレス抜きした鉄板の組み合わせで作られており、結構複雑な動きが機械機構のみで実現されています。
カバーを外して,暫く眺め回していましたが、どうも原理が分からない。
電気的なスイッチというものが無く、バイメタルの温度制御装置の接点を,メカニズムで制御しているようです。どうにも分からないのがバイメタルで電源が切れた後、そろそろとトーストがせり上がる仕掛け。沈むときにスプリングをチャージしているわけでも無いので不思議です。どなたかメカの専門化の方で原理をご存じの方おられましたら教えてください。
内部構造
とは言うものの、我が家でパンが焼けないのは困るので、取りあえずパンを入れると電源が入りパンが下りていく所だけは少し分かってきたので、機構部分のあたりの調整を行い、何とか自動的に下りていくようになりました。
その後、長年の使用で汚れていたカバー表面をコンパウンドで磨きピカピカにした後、組み立てて修理完了。ほぼ新品同様?に……..
今朝の朝食用の食パンを焼いてみましたが、快調です。
うまく焼けました。

うまく焼けました。

温度調節のレバーの位置関係が少しずれたのか,以前と焼き加減が異なるようですが,レバーで調整できるので問題なし。美味しいトーストでした。

オーディオ三昧

2015 年 3 月 2 日 月曜日

ブログの書き込みを一年以上もサボっており、反省しています。
足が不自由になり,外出も気が進まないので、休日は家にいる事が多くなりました。
この一年、機械工作とは遠ざかり,休みの日はもっぱらオーディオに専念していました。
昨年、3月はオルソンアンプと,Macintosh TypeのRIAAイコライザーなどをつくったのですが、その後OTL(これについてはまた機会をみて書きます。)45sアンプなどを作っていたのですが、その間測定器の整備を行い、大幅な入れ替え(散財?)をしてきました。入れ替えと言ってもオークションで中古の測定器を落札し、手を入れて整備する程度です。
測定の補助用のアクセサリーなども自作しています。

最近の測定ベンチ

最近の測定ベンチ

 

事のはじめはOTLアンプで、周波数特性が広いため手持ちのCR発信器(20Hz~1MHz)では十分でない事がわかり、色々探してDSS(デジタルシンセサイザー)方式のファンクションジェネレーターを購入しました。これなら0.001Hzから10MHz程度をカバーできます。垂直解像度も14bitなので、歪み率も0.6%程度に収まっており、CR発信器の置き換えとしては十分な性能です。10年くらい前なら数十万円したものが今ではその1/10の価格で新品が購入できます。
CR発信器の嫌なところは、アナログ回路で構成されているため、周波数そのものの精度がでていないのと、レンジをかえるとレベルがふらついたりするので測定精度に影響します。その点DSSの波形発生機なら安定しています。

次に手に入れたのは自動歪み率計。以前からシバソクの歪み率計を持っていたのですが、オークションにHP-8903Aを見つけてついポチ。以前から欲しかった全自動のデジタルオーディオアナライザーで、発信器の歪み率は0.003%程度と優秀で、真空管アンプなら十分な性能です。この手の中古測定器は当たり外れが大きく、全く使い物にならない物も出品されているのですが、今回の出品者は個人の技術屋さんで丁寧に面倒を見ていただき助かりました。

これ以外にも松下のアナログ歪率計の名器VP7721Aも持っており、精度の誤差が検証できるようにしています。

最後は2ch電子電圧計。これも以前からトリオ(今ではKenwood)の古い物を持っていたのですが、さすがに中古を手に入れて20年も経っているのでそろそろ引退させようかと言う事で、比較的新しい機種を手に入れました。やはりKenwoodの2針式で測定レンジは6db上がりました、デジタルの電圧計はもちろん持っているのですが、2針式のアナログメーターは、直感的にレベルが分かるので手放せません。

それ以外にも絶縁抵抗計(1000Vをかけて、10000MΩ単位で絶縁抵抗がはかれるんですが、こんなもの何に使うんだ?)や6.5桁のデジタル電圧計(hp3457A)なども手に入れました。6.5桁というのはAC100Vを計ると0.01mVの精度で電圧が測れると言うこと。凄いですねぇ。(こんなもの何に使うんだ?)

世の中には測定器マニアという人種がいるそうで、(私のことではありません!! )前記の hp3457Aや、hp8903Aを複数台所有している人がいるそうですが、泥沼にはまらないよう気をつけねば……。

とマアこの一年散財をしてきたのですが、自作のアクセサリーとしてはダミー抵抗(スピーカの代わりの抵抗、8Ωと16Ωを切り替えられる)、平衡不平衡変換機。測定用アッテネータ等は自作しました。
この1年間で自宅のオーディオ測定環境はかなり進歩したと感じています。

そろそろアンプの話をと思っているので、それは次回に…..

RIAA アンプ

2013 年 3 月 30 日 土曜日

昨年末のある忘年会で、アナログマニアが何人か参加されており、盛り上がりました。

その時、アナログレコードを聴く会を是非やりましょうとお約束したのですが、よくよく考えてみると、以前に製作したLPを再生するアンプは自室のプリアンプとして使っており、メインのシステムではLPが再生出来ないことに気がつきました。
考えてみれば昨年10月に Norah JonesのLPをアマゾンで買ったときも、聴けなかったし、この際、新しく真空管RIAAアンプを製作しようと思い計画を始めました。
RIAAEQアンプ(と言っていまどきは、知らない人が多いのかな?)だけなので、回路形式をどうするかで悩みました。(と言うより楽しみました。:-) )
真空管プリアンプと言えば、昔からMarantz#7,MacintoshC-22,Quad22が有名ですが、Quad Typeは以前に作って自室で使っています。Marants typeは興味があるのですが、3段負帰還で調整に手こずりそうなので次回に取っておくことにし、今回はMacintosh-C22typeを採用。学生時代に一度作って音がよかったのと、動作が安定していたのが決め手です。(Jazzと相性がよかったと思います。)
mc-22-回路

今回製作したマッキントッシュタイプのRIAAイコライザー回路

RIAAをご存じない方のために…. (WikiPediaの引用です。今時アナログレコードを聴く人も少ないと思いますが……..)
RIAA::Recording Industry Association of America
「機械的な振動を用いるレコードでは、自然の音声の周波数分布において、高音域は音圧レベルが低く、記録波形の振幅も小さくなり、ホコリの影響や電気的ノイ ズに記録音声が埋もれてしまいやすい。一方、低音域の音圧レベルは高く、波形の振幅が過大であると隣接する音溝にも影響し、盤面の溝の送りピッチを大きく する必要が生じて、収録時間が短くなる。そのため、レコードでは原盤のカッティング時に、低音域を減衰させ高音域を強調して記録し、再生時に記録時と逆の 周波数特性をもつ補正増幅器、すなわちイコライザアンプを通して再生することで、再生される周波数特性が平坦になるような手法を用いた。イコライジング特 性は、当初レコードレーベルごとに統一性のないものが用いられたが、後にRIAAの定めたカーブに統一された。この、RIAAの定めたレコード用のイコライザの特性のカーブを「RIAAカーブ」と呼ぶ。」とあります。
要は録音時に、振幅の大きい低音を小さく、高音を大きくしておいて、再生時に逆の特性で高音を下げて低音を持ち上げるという事で、アナログ再生の苦し紛れの規格です。録音時はレコード会社がRIAAの特性に合わせた特性で録音しているため、再生時に正確な逆の特性で再生しなければなりません。

 

まず電源から。
微小信号を扱うアンプは信号系以外は交流を入れないのが原則ですので、電源は外部電源とします。以前作ったQuadイミテーションで採用したTR式のリップルフィルターと定電圧レギュレーターを重ねた電源が安定しているので、今回も採用。
手持ちの部品で出来たのですが、ケースが少し小さく組み立てに苦労しました。
DC300V でリップルは1mV程度に収まっています。
電源内部

ケースが小さすぎて、組み立てが大変

さて、アンプ本体ですが回路は決まっています。
最近は今まで貯めこんだ部品在庫の処分が必須ですので、まず部品箱をかき 回し使えそうな部品をチェックします。足りないCRのみを通販で調達し、現物がそろってから部品のレイアウトを考えます。最短距離で配線するのが基本なの で、色々考えて、写真のような3次元構造に落ち着きました。
初段の出力に使ったデカイ四角いコンデンサーはZEUSの3KV耐圧のマイカコンデンサーで、20年ほど前オークションで手に入れたまま部品箱に眠っていたものです。ここで使わねば棺おけにでも持っていくしかないと思い、今回採用。右側の4個のコンデンサーはSPRAGUE社のその名もOrangeDrop。昔から使っています。
アンプユニット

左の四角いキャラメルのようなものが、マイカコンデンサーです。

RIAAアンプだけなので中身はシンプル。

配線が終わった時点で、ザーッと特性を取りましたが、オリジナルと比べてもあまり見劣りしていないようです。EQだけ取り出したシンプルな構成で、電源も強化しているので悪くは無いと思います。
入出力特性

入出力特性で、出力は22V程でクリップします。
左右ともよくそろっています・

SNについては初段の真空管に依存するので、手持ちの12AX7Aを10種類程選びノイズを比較しました。
当然差はあるのですが、メーカの違いや型番の差もありますが、同じメーカーでも真空管固体の差の方が大きく、計ってみて選ぶしかないようです。現状は選別して無信号時出力ノイズレベルは0.4mV程度です。
RIAA偏差

まあそこそこそろっています。
低域高域が少し上昇気味で少しドンシャリ傾向

歪率特性

右側の低域が少し歪が多いようです。原因は今のところ不明

RIAA偏差もそこそこで、+-0.5dB(-0+1dB)に収まっています。CRを追い込んでいけばもう少し偏差は少なくなると思いますが、あまり気にしません。(スピーカーや部屋の特性を考えればこの程度の差は問題ないかと思います。)Rchの低域の歪率が余りよくないのは部品のバラつきが原因かと思うので、例のマイカコンデンサーを疑っています。暇が出来たら交換してみますが、聴いた限りではその差が分からないので、暫くはこのまま。(我ながらズボラだなぁ)

ということでとりあえず音を出します。我が家のメインの再生装置に接続してもノイズは気にならないので、まずは一安心。

聴きなれたレコードや、最新録音のLPを再生しても、CDと比べてもずーと気持ちが良い音です。サックスやボーカルが前に出てくる抜けの良い音で、特に不満はありません。40年前に作ったアンプを思い出しました。

そばで聞いていた娘も気に入った様で、一応合格点をもらいましたので、お客様に聞かせることが出来そうです。

 

 

明けましておめでとうございます。

2011 年 1 月 2 日 日曜日

1月2日、自宅からの富士山

明けましておめでとうございます。

本年も、イメージングソリューションズ並びに「非ITブログ」を宜しくお願いいたします。

ジンバルサポート

久しぶりのブログ投稿です。新年の話題としては?なのですが、そこは「非ITブログ」。昨年の趣味の報告です。

F君にソソノカされて、旋盤、フライスの練習をかねてジンバルサポートを作ってみました。ジンバルサポートとは撮影用の器材で、動く物の撮影に使用される三脚の雲台の様な物です。カメラに長い望遠レンズをつけると、重心が前に寄るため操作性が悪くなります。これをさけるためにレンズを含めた重心を回転部分の支点に合わせることで自由にカメラを振ることが出来ます。市販の物は色々な構造があるようですが、取り敢えず作りやすさを優先して作ってみました。(図面?そんな物はありません。現物合わせで行きます。

以下は、その製作工程。

最初は材料の切り出しです。
軽量化のため10mm厚のアルミの平板を中心に加工します。

青い所はケガキ用の青ニスが残っています。

スイングシャフトの製作

強度を考慮して、フランジとシャフトは一体構造。20mmの鋼材から、フランジ部分を残して、8mmのシャフトを削りだします。8mmにしたのは手持ちのベアリングに合わせたのですが、後々これが後悔の原因に…

フランジ取付け用ネジ穴の加工。120度間隔で正確に開けます。

シャフトをくわえているのはロータリーテーブル。こんな物が無いと、正確な穴あけは出来ません。「腕より道具」です。

半円形の加工も出来ます。

軸受け上部の半円形加工も、ロータリーテーブルとフライス盤で正確に削れます。

スイング部分の完成です。

ハンマートーンの塗装をして一応完成。写真には見えませんが、左右のシャフトはベアリングで受けているので、軽く動きます。スイングのロックには自転車のブレーキを使用しています。[SHIMANO]のロゴがご愛嬌です。

とマア、試作は終わりF君にテストをしてもらいましたが、ヤッパリ回転機構も必要だとのこと。改造にかかります。

結構な重量(おそらくカメラとレンズで5Kgは超える)を支えて振り回すので構造に注意を払います。結局軸受けにはスラストベアリングを使用することにし、下の写真の様な部品を作りました。

回転部分の部品

三脚取り付けのプレート(右下の長方形)は厚さ10mmの磨き鋼板その他はアルミで製作。右上の白いジュラコン製の部品はブレーキパッド用のブッシュで、レバーでシャフトを押し付けて固定されます。レバーハンドルの下のドーナツ型の部品がスラストベアリングで、垂直方向の加重を支えます。

全体を組上げたのが以下の写真。

完成図

カメラを取り付けたのが、以下の写真です。

なんと言ってもレンズがデカ過ぎる!

全ての回転部分にはベアリングを使用しているため、軽く動きます。

F君に評価してもらうと、動かして撮影する限りは問題ないが、固定するためにロックした場合、ガタが残るとのこと。

全体的な、剛性の強化とブレーキ機構の検討が今後の課題です。特にブレーキ機構は中間の適度なフリクッションと、確実なロックを両立させ無いと行けないため難しい問題です。剛性の方は重さを我慢してもらえばどうにでもなるのですがねぇF君。

旋盤買って何作るの?と言われ続けてきました私の一坪鉄工所ですが、実用品をなんとか作ることが出来ました。

今年も精進したいと思います。

プリアンプ改造

2010 年 6 月 15 日 火曜日

この2ヶ月ほどの土日を潰して、プリアンプの改造を行いました。
発端は昨年末のLPパーティーで、いくつか問題が発覚しリタイアさせていたプリアンプを、気合いを入れて改修する気になった為です。
このアンプは元々、”パッシブ型”と呼ばれるもので、中は切り替えスイッチと、ボリュームのみで、増幅回路は使っていない”究極のシンプルプリアンプ”でした。
ただ、そこはマニアックにいくつか仕掛けがあり、
1)ボリュームはH型平衡アッテネーターを使用
2)不平衡入力はトランスを介して平衡で受ける。
3)内部の配線はシールドケーブルを使わず、銀メッキテフロンケーブルを使用する。
と言う、自分なりには凝ったものを作ったつもりでした。
使っているうちに、いくつか問題が発見されました。
1)シールド線を使わない為、チャンネル間のクロストークが聞こえる。
2)平衡、不平衡が混在しており、機器間のグラウンド電位が曖昧になっており、パワーアンプと接続するとハムを引いている。(LPパーティーのハムはこれが原因かと思われる)
3)入力6チャンネルのうち4チャンネルが平衡入力であるが、わが家には平衡出力の機器は2つしかない。
…….
とマア、いくつか不満な点がありました。
今回の改造はクロストークとハムの減少が目標です。

方法としては、
1)不平衡入力をトランス受けをやめて専用ICアンプを使用する。
2)配線にシールドメッシュのチューブをかぶせ、クロストークを減少させる。
3) 出力に強力な平衡バッファーアンプを設置する。
とマア、以前とは正反対、力ずくの改造です。
ICアンプを多用するのですが、今回の改造のもう一つの動機は、歪み率が0.00003%と言う超低ひずみのアンプを見つけ,それを使ってみたいと言う魂胆です。
以下の写真が改造前と後のアンプ内部写真です。

アンプのハラワタ

前面パネルも電源スイッチが付きました。

パネル変更

ボリュームとセレクターだけです。

で音の方は…….
先日、アンプの電源を入れて、お気に入りのマンハッタントリニティーのアルバムを聞いていると、そばにいた娘が”アンプ変えた? 前よりいい音みたい” とマアうれしいお言葉。それなりの改善はあったようです。
(娘からは未だに”買い物のおねだり”は無いようなので、下心の無い感想と理解しております.  )
未だパワーアンプは不平衡受けなので、ハムは少し残っているのですが、
今後パワーアンプの平衡化と、ACラインのフローティングをやってみる予定です。
いつになる事やら…….