‘鉄分’ カテゴリーのアーカイブ

本末転倒

2009 年 4 月 24 日 金曜日

数年前になりますが、オーディオアンプの部品を作りたくて、フライス盤という工作機械を購入しました。 Proxxonと言う会社のホビー用の機械でアルミや真鍮の小物を作るのに使います。

proxxonmymillingmachine

金属加工を勉強している内に、「旋盤があれば、加工範囲が広がる」と悪魔のささやきがあり、中国製のホビー旋盤を購入しました。ここで止めておけばいいのに、無節操な私は、もう少し強力な鉄やステンレスが加工できると言うフライスを導入。
かくして我が”一坪鉄工所”は、機材の増強を着々とすすめ、金属用バンドソー、グラインダー、ラジアルボール盤、挙げ句の果てはホームセンターで安売りしていた溶接機まで導入してしまう始末。( 未だに使ったことはありませんが…)
その後機械の補強、改造や、コンピュータ制御と夢はふくらみ、現在も休みの日に暇があれば工作機械をいじっております。(他にいじる物も多いのでなかなか時間が割けないのですが。)

旋盤

で、工作機械で何を作っているの? と聞かれるとこれが辛い!!
今まで作った物と言えば、マクロ撮影用LEDリングライト、壊れた鍋の取っ手の修理、半田付け用フレキシブルクランプ、顕微鏡撮影用アダプターリング 程度。
工作時間の大部分は、ジグの制作や機械の改造に費やされており、なかなか最終製品を作るところまでたどり着けない。というよりも、機械そのものを改造する方が興味の対象になっている始末。  「手段が目的化」したと言うべきでしょう。

マア考えてみれば、オーディオ趣味でアンプやスピーカーを作るのも、本来音楽を聴くための装置であるにもかかわらず、装置を作ること自体が目的になっている.

日曜大工しかり、カメラマニアしかり….
手段で本来の目的を達成しなくては、と反省しているこの頃です。

さよなら ブルートレイン

2009 年 3 月 14 日 土曜日

2009.3.14のJRダイヤ改正で、東京駅発着のブルートレインが全廃止になるとの話を以前より耳にしていた。

私はマニアというほどの鉄道愛好家ではないが、「ブルートレイン」と言えば花形列車で、子供の頃から(新幹線以上に)憧れを抱いていたものであったから、今回の廃止は少し残念である。

25年ほど前になるだろうか、東京から下関までブルートレイン「さくら」で往復の旅をした経験がある。それは15時間程もかかる(今思うと)贅沢な旅であった。新幹線で行けばあっという間であろうが、引率者の粋なはからいであった。

私はかつて枕が替わっただけで眠れないほどの神経質であったが、この寝台特急は驚くほど気持ちよく眠れたのが印象的であった。レールの「ガタンゴトン」音の心地よさとか、加速・ブレーキなどスムーズな職人業の運転のおかげだろう。それ以来どこでも寝られるようになってしまった。

それからもうひとつ、早朝、京都付近を通過中に偶然目覚め、眺めた景色に五重の塔がぼんやり浮かび上がっていた。それは幻想的で、今でも忘れられない。(夢ではない…と思うが)

もし新幹線だったらこれほど記憶に残っていなかったことだろう。

そんなわけで、廃止の日が近づくごとにだんだん気になってきたので、やっぱり最後にひと目見に行くことにした。

朝10時少し前に上り列車が田町駅(通勤下車駅)あたりを通過するのは知っていたので、ここなら都合良い。

ホームの先端には、日を追うごとにギャラリーの数が増えてきた。しかしマナーも悪くないし、ここでは心底鉄道が好きな方ばかり、という印象だ。
警笛が聞こえ、すぐに視界に入ってくると、思わず「来た!」と口に出してしまう。これで最後かと思うと感慨深い。

通過は一瞬であるが、ギャラリーは皆一様に満足で幸せそうな顔をしているのである。(しかし余韻も束の間、すぐさまホームを駆け出す姿も多かった。私と同じく出勤途中なのだろう。)

こういう時代である。利用者減なら仕方ない。単なる移動手段ではなく、旅路を楽しむゆっくり旅もなかなか良いものだったであろう。最後に乗車できた方は本当にラッキーである。

またひとつ昭和が終わった気がした。

富士・はやぶさ 09.03.12

富士・はやぶさ 09.03.12

いい大人が連日…

富士・はやぶさ 09.03.13

富士・はやぶさ 09.03.13