2010 年 8 月 のアーカイブ

チャリナビ

2010 年 8 月 24 日 火曜日

自転車用のGPSナビ、カーナビならぬチャリナビがあるということを、遅ればせながら最近知った。といっても、自転車専用という訳ではなく、クルマはもちろん徒歩モードや消費カロリー計算、トラッキングログも付いているというから、これは利用価値が高そうである。
何を隠そう、僕は地図を回して見てしまうほど方向感覚が欠如している。そのため自転車で遠出すると、必ず余計な距離を走行してしまうのだ。
でもこれがあれば地図を自動的に回転(ヘッドアップ)してくれるし、女性の声で優しくルートガイドしてくれるではないか。もう寂しく夜道を迷うことも無くなるのか!
時は金なり。これからの野鳥シーズンの到来を前に、購入を見送る理由が無くなった。ここで、いつもの無駄遣いと物欲の神様の声がそっとささやいた。
帰り道に家電量販店など無ければ...と常々思う。

チャリナビで田園を快走

この機種は自転車用ということで、バーハンドル取り付け用のマウントキットが用意(オプション)されており、本体は簡易防水だそうである。ところが、手にした個体は左側のインターフェース類をカバーするゴム部品の造作が良くなく、きっちりと閉めても、しばらくすると少し開いてしまう。これでは降雨時の浸水は確実である。たまたま本個体特有の問題とは思うが、日本の誇る世界のメーカーの製品らしくないもので残念。しばらく使用したら修理を依頼してみよう。
問題は中身の性能のほうだが、これも価格が価格なので、この前買ったカメラ用のGPSユニットより多少精度が上がれば上々か、程度の期待に抑えておく。
...ところがところが、本格カーナビとまでは行かないのだろうが、予想を遥かに凌ぐものであった。

たとえば↓これはコンビニで買い物を終えたクルマが出てきて歩道を塞がれてしまったので、僕がコンビニの敷地内へ回り込んで回避した軌跡。微妙な動きが記録されている。
回避

次は、斜め横断現場の証拠 – 危険です↓
斜め横断
 
これこそが方向音痴の証明。音声つきルートガイドでもこうなってしまうトホホな図。ビジュアル化はインパクト大↓

 
あまり意味の無い360度旋回↓

 
歩道橋で道路横断中↓

 
さほど期待しなかった分、ここまで捕捉できるとは感動がより大きい。
稀に道路から数m外れることもあるが、地図の航空写真のほうがずれている可能性も否定できない。
都会のビルの谷間などでは如何ほどの性能か分からないが、標識・案内の少ない田舎道をいかに迷わずスマートに走るかが第一目的なので、これで必要十分、問題ないようだ。
 
ちなみにこの機種はログ出力形式として、NMEAかKMLを選択できる。なんとなく耳にしたたことのあるNMEA-0183を選んだが、Google Earthで表示する場合は、そのまま読み込めるKMLが便利だ。もっともソフトウェアでフォーマット相互変換できるので、ひと手間を惜しまなければ、どちらでも構わないだろう。このログデータを元に、撮影済みのEXIF画像にジオタグを付与することも出来る。ただし別システムだから、時刻同期、とり分けデジカメラ側の時計合わせは重要だ。
 
早速これで県境を越えてトリップだ。
つづく

つばめ

2010 年 8 月 19 日 木曜日

今年もツバメの巣立ち雛がやって来た。一番子、二番子…と秋までに徐々に数が増える。
ツバメは幸を運んで来るとして優遇されている。鳩なんかの扱いと比べると格別と言えるだろう。人の生活と密接に関わっていて、都会や住宅地でも多く見かけるが、田舎の緑の中のツバメは一層映える。

巣立ち間際から上手に飛べるが、まだ長時間飛行できない。疲れたら適当なポストで頻繁に休憩する。

つばめの兄弟

群れているといっても、実は兄弟かどうかは分からない。
親の手がさほどかからなくなると、若者同士で集団を形成する。その中には子育てを手伝う『ヘルパー』と呼ばれる存在もあるそうだ。それは早生まれや、まだ繁殖能力の無い若鳥だったりで、つまりは、ご近所・親戚で子育てという社会が形成されてるのだろうか。そういう野鳥はツバメに限らないが、非常に興味深い話である。

ニッポンの夏ハアツイデスネ

この通り、口を開けっ放しで体温調整。巣立ったばかりの赤ちゃんも、さすがにこの暑さはこたえるだろう。今年はとても気の毒だ。

つばめの飛翔

やがて親とも遜色なく翼を操り、空を自在に飛べる。とても羨ましい。
あと一月もすると南方に渡らなければならない。たくさん餌を獲って、体力をつけてガンバレ!

ハクセキレイのあかちゃんも暑い

暑いのはツバメだけではないんだなぁ。

2010 年 8 月 17 日 火曜日

「”鱧”って関西ではウナギの代用品なんでしょう?」と聞かれ絶句した記憶があります。
関東では出回っておらず、あまり目にする機会は無いのですが、関西では夏の風物詩で京都の祇園祭の頃に出回り、「湯引き、鱧落とし」が有名で梅肉や芥子酢味噌で頂きます。
しかし本当はもう少し期間が長く、10月初旬位までは手に入ります。
’鱧松茸”などが食べられるのがその証拠で、松茸の土瓶蒸しに鱧の身が入っていると嬉しくなります。
この様に書くと鱧は高級食材かと思われますが、関西の家庭ではポピュラーな魚で、料理方法も様々、鱧チリ、鱧スキなどの鍋物、照り焼きや天ぷらなどもよく食べられます。鱧のフライは中々のものです。
スーパーや魚屋では、活き鱧が一本1000円程度で手に入り、頼んでおくとさばいて骨切りまでしておいてくれます。この骨切りが出来る魚屋が少ないのが関東で普及しない要因かも知れません。ハモの骨切りは中骨と取った後、小骨に庖丁を細かく入れて一寸に対し24切れ(1.25mmピッチ)に刻むと言われています。シャキッ、シャキッ、という骨切りの音が夏を感じさせる風物詩にもなっています。(最近では自動骨切り機があるらしいが…)
ともあれ先日実家へ帰ったときに鱧が手に入ったので、鱧スキ”をやることになりました。鱧チリならば何度かしているのですか鱧スキはやったことが無く、ネットで調べると、基本的には薄味の出汁で鱧や野菜を煮込む鍋物と言うことで、具は基本的には鱧があれば後は何でも良いようでした。しかし幾つかのレシピで強く主張しているのが、”タマネギ”!!チョット意外でしたがまあ、淡路島近辺で取れる鱧ならば、淡路島のタマネギは当然でしょう。
と言うわけでやってみたのが以下の写真です。
味は当然絶品でした。

もし試してみたい人がいるならば、関東で食べないこと。関西で食べてください。
何度か、近くのデパートやスーパーで鱧を見つけて試したのですが、毎回期待を裏切られています。
”淡路産”、”兵庫県産”等と書いてあってもダメでした。特に骨切りして、湯引きした状態で売っている物は最悪です。くれぐれも買わないように!
「鱧を食うなら関西で!」

稲とセッカと

2010 年 8 月 12 日 木曜日

暑い

今夏の猛暑は近年に無く厳しく、一歩表へ出ただけで外出を躊躇してしまう。それでも、せっかくの休日を家で過ごすのは非常にもったいないことだと思い、気合を入れてフィールドに出かける。昔はこんなに暑くなかったよなぁ。

木陰

木陰

水田のど真ん中は日陰がまったく無い。ここで何時間も待つのは過酷なので、しばらく一番近い木陰で待機する。少しでも風があると木陰は涼しく、ついうとうとしてしまう。この桜は切らないで欲しいと切に願っている。

日差しが弱くなり始める3時過ぎから、そして日没までが活動可能時間だ。野鳥観察人としては失格だが、こうも暑いと野鳥は日中は動かないので、ちょうど良いのだ……ということにしておく。そもそもこんな暑い最中にバードウォッチャーはおろか、夏休みの子供すら見かけないのだが。

セッカ

イヌビエとセッカ - イネ科植物と相性が良い

川原や水田地帯に行くと、この暑さにも負けず唯一元気なのがこのセッカ。スズメよりも2回りほど小さい(私にはそのように見える)おチビさん。冬の間は別の鳥のようにシャイで、なかなか姿を見せないから、セッカというと夏鳥という印象を私は持っている。上の写真は放熱のためにあんぐりと口を開いているが、口の中が真黒いのが分かる。ブラックホールのように吸い込まれてしまいそうだ。実は口が黒いのはオスだけで、メスや若いのは黄~赤色。オスは子育てには直接参加しないようで、巣作りと縄張りの警備に専念する。見ていると、せっせと子供に餌を運んでいるのはメスのようだ。

巣は、背の低い雑草や稲などの茎に、チガヤなどの穂を主材料に、蜘蛛の糸を接着剤代わりに楕円の巣を形成する。昨年巣を偶然見つけたが、とても鳥の巣には見えない、虫の巣かと思えるような質素な外観だった。もちろん個体や経験の違いで巣作りの上手い下手もあるのだろう。オスは夏の間中、こういった巣をいくつもいくつもこしらえてはメスを呼び寄せているようだ。

セッカ

巣材を咥えて忙しく飛びまわる

セッカ

ひとやすみ

セッカの悲劇は、その繁殖成功率の低さだろう。畦道や休耕田に営巣するから、子育て中に刈り取られてしまう確率が非常に高い。それでも個体数がある程度安定しているのは何か秘密があるに違いない?
生存率の低い野鳥は1シーズンで複数回繁殖するが、実はこのセッカはもっとすごい。巣立った雛は30日弱で成熟するというのだ。つまり1シーズンで数世代が繁殖可能になる。この伝聞が本当だとすると、秋までに個体数が徐々に増えるのも分かるし、子孫が同じ夏のうちにライバルになるのだから縄張り争いが絶えないのも納得する。逆に、ここまでしても個体数が爆発しないのは、その生存率の低さということにつながるのだろうか。
このような不思議な生態が玄人に好まれる所以なのかもしれない。

セッカ

夕暮れセッカ

日が長いので、午後6時といってもまだ明るいのだ。

↓お気に入りのソングポストの「クサネム」で休憩。

セッカ

クサネムで休むセッカ

クサネムは名前の通り、ネムのような葉を持ち、日週運動を行なうマメ科の植物。日中太陽の方に葉をむけ、日没とともに閉じる。刺激を与えて続けるとゆっく り葉を閉じた。ホントだ、ネムノキのようだ。

稲の収穫時にクサネムの黒い種が玄米に混入すると選別不能となり、米の品質が落ちる。だから稲作の大敵であり、速攻で刈られる「雑草」だ。…と、これは作業中の農家の方にうかがった。

案の定、この次の週には除草剤が撒かれていて、すっかり枯れていた。
鳥も草も勢力を拡大するのは容易ではないようだ。