2011 年 12 月 のアーカイブ

チャリ レストア ~ クランク外し

2011 年 12 月 6 日 火曜日

順序が前後するが、ボトムブラケット(BB)を外す前に、クランクを抜くのであった。これもかなり力を要する作業だった。(撮影し忘れたので、再現)

左クランク

左クランク

クランクの四角い部分が、BBの軸の四角テーパー部に嵌合するという、つまり押し込んであるだけ?な単純な仕組みらしいので、てっきり簡単に抜けるものだと考えていた。しかし実際、素手で引き抜けるような代物ではなかった。ここも専用工具が必要だそうで、その名も「クランク抜き」 ←そのまんまだw。この工具はポピュラーなのだろうか?近所のホームセンターで入手できた。(SHIMANO製)

アウターとインナー(回転軸)の2ピース構造で、アウターをクランク(雌ネジが切ってある)にねじ込んでおき、インナー(軸)をモンキーレンチで締めこんで行くと、軸がBBを押す形になるが、BBはフレームに固定されているので、相対的にクランクが外側に抜き取られるという仕組み。何やら分りにくいので図示。

クランク抜き工具

クランク抜き工具

1.クランクに工具をねじ込む(黄色)。抜けなければ良いので、手でねじ込む程度でもOK。

2.工具の回転軸を締め込んで行く(赤)。かなりの力を要するが、抜け始めると一気に軽くなる。これを左右クランクで行う。

実際にやってみると、説明以上に簡単。なるほど「クランク抜き」とはこういうことなのかと、そのとき思う。

—-

前回のBB取り外し工程で、工具の補助にとホームセンターで入手したM8ボルトがBB軸にねじ込めなかった件。結果から言うと、T急ハンズで物色中に見つけたボルトがこれに適合した。
前回2山ぐらいしかねじ込めなかったのはピッチ1.25の「並目」というもので、今回のは同じM8でもピッチ1.0の「細目」ということで、見るからにピッチが細かく、これに違いないと確信した。M8はP=1.25が一般的らしく、東Qハンズにもこの(黒いの)1種類しかなかった。

クランク取り付けボルト

クランク取り付けボルト

左がリファレンスとなるクランクボルト。中央がP=1.0で、見た目これで正解だと思う。右のP=1.25はここでは論外。
↓結果

ぴったり

ぴったり

最後までねじ込め、これなら安心して使える。

2度と使わないかもしれないが、すっきりした。ネジは奥深いなぁ。

 

チャリ レストア ~ BB外し(後編)

2011 年 12 月 2 日 金曜日

 

前回の続き

ボトムブラケット(BB)が外れない外れないと、悩むこと5日。諦めて工具を買い直そうとネットを徘徊してたら、BB抜き工具をBB軸に固定するツールがあることが判明。なるほどそういうことか。やはり結構なお値段だったので、アイデアだけ頂いて、代用品を自作(というほどのものでもない)することにした。

昼休みに近所のホームセンターで入手。ステンM8ボルト+ナット+ワッシャーのセット品と、大ワッシャー(別売)で、約300円也。たったこれだけ。

M8ボルトと大ワッシャー

M8ボルトと大ワッシャー

 

↓軸のネジ穴を利用して、工具がはずれないように抑えてやろうという考え。

ボトムブラケット(BB)

ボトムブラケット(BB) 右ワン

つまりこういうこと↓

BB抜き工具セット

BB抜き工具セット

笑ってしまうほど簡単だけど、思いのほかがっちり固定できた。これならトルクをかけてもはずれない気がする。しかしこれには少しだけ問題があり、ホームセンターのM8ボルトを2山ぐらいねじ込んだところで、それ以上回らなくなった。まあ、一時的なものだし、大丈夫だろう。長めのボルトを選んだのが裏目に出た結果だが、そのためにナットを1つ噛ませることで調整できたので、良しとする。

よくよく正規のクランク止めボルトと見比べると、購入したM8とはネジのピッチが全然違っている。
短いほうが、もともとここにねじ込まれていたクランク取り付けボルト。ノギスで測ったら、僅かに細く、ピッチが細かい。だからねじ込めない訳だ。ちなみにオリジナルのボルトでは短すぎて届かなかった。

クランクボルトとM8の比較

クランクボルトとM8の比較

BB抜き工具がしっかりと固定されたところで、フレームを立てて、ペダルを漕ぐ要領で工具のハンドルに足を添え、体重を徐々にかけると、「ギチッ」と音を立てて緩んだ。なんという達成感。そして苦労したこの数日はいったい...

 

やっとのことで、BBご開帳!これ、1000円強で買える。一番低グレードのBBではなかろうか?

BBカートリッジ

BBカートリッジ

縁の下の力持ち的な存在のBBは、一般的にはこうして見る機会がほとんど無いパーツだろう。

軸の回転は渋く、汚れも錆びもひどいこと。フレームの最も底部にあたる部分なので、シートチューブなどから混入した雨水が落ちてきて溜まる部分なのだ。それに、左側の樹脂製のワンが破損していたためか、水や泥が混入し易い状態にあったのだろう。このBB自体はシールされているので、これ以上の分解は普通はしない(というか仕方が分らない)。メンテナンスフリー部品なのだけど、寿命が来たら丸ごと交換というものだ。

フレーム側もかなり砂や泥が混入し、汚れている。アルミなので、幸いもらい錆びもなく、洗浄したら奇麗になった。

BBシェル

BBシェル

 

お疲れ様!

10000キロもお疲れ様!

 

さて、ほぼ全てのパーツを無事に取り外せたので、一つひとつ洗浄して元に戻そうかと思ったが、”一度脱いだ下着を着る”ようだ。せっかくここまで分解したので、この際、パーツを全て新しいものに交換することにした。「どうせ安い自転車なのだから新車を買ったほうが安い」という意見もあるが、そうは思わない。道具は手を入れながら使うことで、一層愛着が湧くのだから、経済的な尺度で割り切ることが出来ないこともあるのである。もうちょっと乗ってやりたい。

パーツは少しずつ注文しているが、いつ完成することやら。

工具は大事です。何度も使うなら良いものを。

続く

 

チャリ レストア ~ BB外し(前編)

2011 年 12 月 1 日 木曜日

最近自転車に対する風当たりが強い。交通ルールは守りましょう。

さて、ちょうど丸3年使った愛車だが、走行距離約1万キロを超えた。おまけに、悪路を走行してしまったりするため、汚れや各部のガタが気になってきた。

引き続き気持ちよく乗りたいので、部品の洗浄やグリスの交換をしようとパーツをはずし始めると、あれもこれも気になって、結局フレームとフォークだけに。

フレーム

フレームとフォーク

↑実は一番気になっているのは、上り坂で踏み込むたびに軋むボトムブラケット(BB)。BBはシャフトと軸受(ベアリング)が一体になった自転車の超重要パーツ。

ボトムブラケット(BB)

ボトムブラケット(BB) 右ワン

四角いテーパー軸にクランクが挿入されるタイプのもの。

BBを外すには、このような専用工具が必要↓。一番安いのを購入したのが仇となり、これから非常に苦労する羽目になる。

BB回し工具

BB回し工具

 

左側(左足の側)は、一般的なネジ同様に左回しで緩む。何とこれが樹脂製で、いとも簡単にはずれた。

ボトムブラケット(BB) 左ワン

ボトムブラケット(BB) 左ワン

ボトムブラケット(BB) 左ワン

ボトムブラケット(BB) 左ワンのクラック

内側にクラックが入っていた。これが軋みの原因に違いない。コストダウンのため仕方ないが、もっとも負荷がかかる部品に樹脂製パーツとはお粗末。相手方も錆びている様子がこれだけで想像できる。洗浄して再利用も考えていたが、これを見てしまったからには、BB丸ごと交換をせざるを得ないだろう。

↓で、右側(右足の方)。右側は回す方向に注意しなければならない。規格がいくつかあり、JIS/ISO/BSA規格は左に回すと締まる、いわゆる逆ねじ。イタリアン規格は、左右とも右に回して締まる。これを知らないで反対に回してしまって、最悪フレームをダメにする可能性があるので注意が必要とのこと。もちろん愛車はバリバリのJIS規格なので、右回しで緩める。

右ワン

右ワンを緩める方向

ところが、これがそう簡単には外れない。固着しているのか、あるいは簡単に緩んではいけない部分だから、製造時に思いきり締めてあるのか、ビクともしない。また工具の歯の噛みが浅く(これはBB側が浅いためである)、力を入れると簡単に工具がはずれてしまう。工具を上から押さえつつ回さないとダメだが、そんなことでは力が入らない。何度もやってると、なめてしまいそうだし、ケガをしそうだ。

ネットで検索すると、同じように右側で苦労されている方が多く、皆さんいろいろな工夫を凝らしている。工具のハンドルを延長したり、もともとハンドルの長いツールを使って、力点を遠くに離すことでやっと回る例が多く、こんなに短薄な工具では無理なことを悟った。

さてどうしたものか。工具を買いなおすのも勿体無い。最悪ショップでレスキューしてもらう手もあるが、無い知恵を絞って何とかしようと思う。

続く